財務省財務総合政策研究所の「持続可能な医療サービスと制度基盤に関する研究会」(座長・貝塚啓明東京大学金融教育センター長)は報告書を取りまとめた。執筆メンバーの一人、亀田隆明医療法人鉄蕉会理事長は、医師・看護師不足など医療供給体制、医療費抑制政策による病院の不採算経営を解決するためには、医療を成長産業として捉えるパラダイムシフトが重要と指摘。問題解決の方策として▽医療供給体制の問題(家庭医としての開業レベル向上と専門医の厳格化・適正な評価、コメディカルの専門性を高める教育と権限の拡大、過剰な病院数と病院当たりの過小なスタッフ数の是正▽民間病院におけるキャピタルコストの問題(キャピタルコストと運営コストを区別)―など15項目を提示した。
同研究会は社会保障全体の中での医療の位置付けを念頭におきつつ、安心できる医療サービス供給体制と、適切な費用負担の下での持続可能な医療保険制度について、中長期的な観点からの基本的な議論を行ってきた。
