医療ニュース

2009年08月31日

地域医療再生基金の使途はソフトの強化へ 新村厚生労働省医政局指導課長

 厚生労働省医政局の新村和哉指導課長は8月29日、都内で開かれた地域医療再生シンポジウムで、地域医療再生基金3100億円を「政権がどうであれ地域医療に反映させる」との意向を示した。基金に対する各都道府県の取り組み状況については「到着した船に対して渡る用意をしているところ、用意をしていないこところに分かれている」と取り組みに温度差があることを指摘した。また、基金がハコモノへの投入に集中するのではないかとの懸念が生じていることにも言及。「ハコモノの予算に偏ることには反対だ。ソフト面やマンパワーの強化になることを重視したい。住民が見ている中で基金が建設費にばかり使われたら、そのような評価になってしまうだろう」との見解を明らかにした。

中学生向けの外科手術体験イベントを開催 済生会横浜市東部病院

 済生会横浜市東部病院は8月30日、外科と整形外科が中心となりジョンソンン・エンド・ジョンソンとの共催で『中学生のための手術体験』を開催した。大幅な減少を続ける外科医志望者を増やすため、進路選択の1つとして外科医の楽しさを知ってもらいたいという狙い。会場にはERや外科手術、整形外科手術の現場を最新の医療機器を使用して再現し、医師の指導のもと中学生が手術を体験した。当初は「こんな機具を使ってるとは思わなかった」(中2・女子)という緊張感からか及び腰の姿勢だった参加者たちも、スタッフ達の盛り上げにより次第にリラックス。超音波メスがプラスチックのファイルを音もなく切るのを見て驚きの声が相次いだ。

来年度改定で事務局が基本方針のたたき台を提示 医療保険部会に厚労省

 社会保障審議医療保険部会が8月27日開かれ、来年度診療報酬改定の基本方針について事務局がたたき台を提示した。保険局の佐藤敏信医療課長は、基本方針の構成に関して、前回改定までと同じく、「視点」とそれを踏まえた「方向」という項目で構成する見通しを示した。たたき台では、「考えられる『方向』」として▽地域連携による救急患者の受け入れの促進▽小児や妊産婦を含めた救急患者を受け入れる医療機関に対する評価の充実▽新生児等の救急搬送を担う医師等の活動の評価▽急性期後の受け皿としての後方病床・在宅療養の機能強化▽医療クラークの配置の促進―などが例示された。

論議を呼ぶ“看護師の役割拡大” チーム医療の推進に関する検討会

 チーム医療を推進し、医師と看護師などの協働・連携の在り方を検討する「チーム医療の推進に関する検討会」は8月28日初会合を開き、医師と看護師間の役割分担・連携の成功事例を調査した太田喜久子氏(慶応義塾大学看護医療学部教授)のヒアリングを行った。太田氏は▽救急外来での看護師によるトリアージと初期対応▽入院における薬剤の投与・調整▽慢性疾病患患者に対する看護相談外来▽褥瘡ケアにおける医師と訪問看護師の連携―-の事例について報告。いずれも「本来医師がすべきことを、多忙なことから看護師との役割分担がなされたが、その結果として患者の検査などの待ち時間が減少し、医師の過重労働の解消などの効果がみられるとした。

「これからの薬剤師にはスキルミックス、チーム医療への貢献が求められる」 堀内日本病院薬剤師会長

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 日本病院薬剤師会関東ブロック第39回学術大会が29、30の両日長野市内で開かれ、延べ4000人が参加した。29日「これからの薬剤師業務」と題して講演した堀内龍也日本病院薬剤師会会長は、「チーム医療を進めないと医療は崩壊する」とした上で、これからの病院薬剤師らに求められていることとして、▽スキルミックスへの積極的な取り組み▽チーム医療への貢献▽従来の薬剤師業務の上に新しい業務を▽すべての薬物療法に責任を持つこと―を挙げた。また、DPC評価分科会で検討されている新機能評価係数で薬剤師や看護師などの病棟配置数を係数に入れる方向が議論されていると説明、「これが実現されれば、薬剤師配置数の大幅増に道を開く。コメディカルの専門性の発揮とチーム医療のためにもぜひ実現したい」と強調した。 写真=チーム医療の必要性を強調、薬剤師の積極的な参加を強調した堀内日病薬会長

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